急にまじめなことを書きます

電車の中で考えごとをしてたら考えすぎて気持ち悪くなった。

電車に乗る前、歩いてたら前を歩く人の様子がおかしかった。その人が女の人とすれ違うとき必ず右腕がぶつかる。たぶんわざとだろう。わざとぶつけているという意味。確信があったわけではないので何も言わずにいたらどこかにいってしまった。電車に乗ってから腹が立って、同時に恐くなった。

ぶつかられた女の人が知り合いだったら?あの人が性的欲求を満たすために、右腕をぶつけるんじゃなくてナイフで切りつけていたら?ただ自分は見ているだけしかできない?

今回は自分の目の前でこういうことが起こったけど、自分がいないところでもこういったことはいくらでも起こるんだろう。無力感。じゃあ、自分がデスノートと死神の目を持っていたらどうするんだろう。犯罪者は殺せばいいと思うだろうか。自分の好きな人を傷つけた人間を殺そうとするだろうか。自分はそう望むだろうか。デスノートは現実にはマンガの中にしか存在しないけど、デスノートがあるのと同じような世界はみんなが望めば作れる。犯罪者は死刑。自分はそうなって欲しいかな。よくわからない。いまはそこまで当事者じゃないからだろうか。

女王の百年密室』(森博嗣)っていう小説ではエネルギー問題が解決していて人々は小さなコミューンという単位で暮らしている(確かみんながそういうわけじゃないと思ったけど)。気の合うもの同士が集まって暮らす。それは理想的のように思えるけどその中でだって犯罪は起こる。結局、人は人と会わないようにして暮らすのが一番いいのかな。誰とも会わなければ物理的に傷つけられることはない。でもそれってなんだろう。最終的にはそうなるんだろうか。そして人間は何をするんだろう。どう思うんだろう。

そもそも自分の周りの大切な人たちを傷つけられて、自分は何を失うんだろう。自分はその人たちの何を所有してるだろう。うーん。ここら辺になるとほとんど答えが出ないなぁ。たぶんだけど、自分は何も所有してないし所有されてもいない。でも失うものはある。そして、それを少しでも失わないためにできることがあると思いたい。まずは人にやさしくすることかなぁ。やさしくされていやな人もいるのかな。