あれ

「あー今日もやっと終わったわー」

「おっ、お疲れさま」

「マーさんじゃないですか! これはこれは、どうもおひさしぶりです!」

「こちらこそごぶさたしてまして。それはそうと最近よく見るよ。大人気だねえ」

「いやいやいや、キャーキャー言うてるやつらにどんだけわしのことちゃんと知っとんねんって問い質したいくらいですよ、まったく」

「なんともうらやましい限りだよ」

「何言ってるんですかー。僕らみんなマーさんみたいなりたいわーってこの世界目指してたんですから」

「はは…売れっ子さんに言われるとそう悪い気はしないな…」

「マーさん…」

「この世界やっぱりね、人気あるもんが勝ちなんです。人気がすべてなんです。だからね、人気がなくなったら去らんといかんのですよ」

「マーさん、業界やめるんすか…」

「いや、僕たちもまだやり残したことはある。ただね、第一線でバリバリやるのも違うかなと思ってね。君のことは応援してる。これからも頑張ってくれよ!」

「マーさん…お疲れさま、した!」




「あー、探しちゃったよー。誰と話してたのー?」

「知らんか。マージンFXのひまわり証券さんっつったら俺たちの憧れやったんやけどな…」

「へー、あのおじさんがねー」

「おじさんとか言うな」

「あっそれはそうと、ビルコレさん、新色のニンテンドーDS Lite欲しい! 新色出たんだよ、新色!」

「またそれかい。まぁ、お前のそういうとこ嫌いやないけどな…」

「早く行こーよー!」

ひまわり証券さん、ゆっくり見守っててください。俺、この世界で一花咲かしますよ)