しつけ糸

小学生のみなさん、お元気ですか。ゴールデンウィークは楽しかったかな。そうですね。そんなことはどうでもよろしい。みなさんはまだ着たことがないかもしれませんが、いずれスーツを着ることになるでしょう。買ったばかりのスーツには白い糸がついていて、それをつけたままでいるとまわりの目ざとい大人たちにわらわれてしまいます。その糸はしつけ糸というもので、大人たちがひよっこを見分けるためにスーツにつけているのです。しつけ糸をつけたままスーツを着ている子供を見かけると、大人は「何も知らないひよっこめ!ハハハ!」と笑います。大人たちはそれがしつけだと思っているのです。この話を読んで、みなさんはどう思いましたか。何も知らない子供をわらう大人たちをひどいと思ったでしょうか。しつけ糸を切らないと大人にわらわれてしまいます。でも、わらわれるのがいやだからといって、しつけ糸を切ると子供をわらう大人のなかま入りです。これはとてもむずかしい問題です。みなさんがスーツを着るようになるまで、まだ時間があるので、クラスのみんなとよく話し合って決めましょう。今日はしつけ糸の話をしました。