アメール モナムール

アメール先輩からメールが来る日はだいたい雨が降るということに気づいた。これはかなりの発見ではないか。たまに夜くらいまで雨が降らず、さすがのアメール先輩も今日は外れたなと思っていると帰り道に思い出したように雨が降るのだ。これはもう天気予報といっても過言ではない。なぜアメール先輩からメールが来ると雨が降るのかはわからないがアメール先輩の不思議な能力は次第に自分を魅了しつつある。実際に役に立つし何より雨が降る日に欠かさずメールしてくれる気遣いがうれしい。メールの文面が数字や記号などでいかにも暗号めいているのもミステリアスな先輩らしいと思う。いつかその暗号を解読したい。仮定の話だけど、もしそこに自分に対する好意が隠されていたら…。答えはもちろん決まってる。その気持ちは先輩の予報に負けないくらい正確なものだ。