パン

今日は電車で座席に座って音楽を聴いていました。イェイイェイイェイイェイイェイウォウウォウウォウウォーとか言ってたら、焼きたてのパンのすごいいいにおいがしてきたので、おやと思ってまわりを見渡すけど誰もパンの袋を持ってない。まあいいやと思ってまたイェイイェイウォーウォー言ってたらまたパンのいいにおいがしてきて、これはヴィドフランスだ!と思ってパンの袋をさがすけど誰も持ってない。それでパンのにおいをよくかいでみるとどうも隣のおじさんからしているような気がする。それに気づいてからというもの、そのおじさんを見る目が変わりましたね。それまではただのちょっとかっぷくのいいおじさんだと思っていたのに、パンのにおいがしたときから、その大きいおなかにたくさんの焼きたてのパンがつまっているような感じがしてかじりつきたくてしょうがなかった。おなかをすかしてアンパンマンに出会ったときの動物人間たちの気持ちがわかったような気がします。自分も大きくなったらおなかに焼きたてのパンをたくさんつめて電車に乗って仕事に疲れた若者たちにひとときの夢を見せられたらいいなと思いました。