杞楽

「天が落ちてきたらどうしよう…」
「どうしようもないよな」
「そもそもさー、天ってなんなんだろうね」
「とりあえずすごく大きい」
「だよねー」
「見てるとテンションが上がる」
「そうそう」
「なんか、天にだったらなにされても許せそうな気がする」
「それはないよ」
「俺、生まれ変わったら天になる」
「え!」
「なせばなる」
「じゃあ、わたしは地になる」
「お前の上に落ちるように頑張るよ」
「わたしも、ちゃんとあなたを受け止めてみせる」
「そういう風に考えたら、天が落ちてくるのも悪くないな」
「ロマンチックですよねー」